50周年記念超大作スパイアクション映画
『007 スカイフォール』は2012年に作られた映画である。イアン・フレミングの小説を元に作られシリーズ化されており、この作品はシリーズ23作目となる。
最初にショーン・コネリーがジェームズ・ボンド役を演じてから、本作で主演を演じるダニエル・クレイグで6代目となる。当初ダニエル・クレイグがボンドを演じると報道された際には、彼が金髪であり、それまでボンド役の俳優がすべて黒髪であったことなどから非難が殺到したが、ダニエル・クレイグのボンド作品最初となる『カジノロワイヤル』が公開されると、その圧倒的存在感と演技力に、称賛の声が寄せられた。
話は英国、秘密情報部で殺しのライセンスを持つスパイ、ジェームズ・ボンドが同僚イヴと共にイスタンブールでとある男を追うところからはじまる。男は、英国秘密情報部が絶対に知られたくない情報の入ったハードディスクを持っていた。ぎりぎりのところまで追い詰めながらも捕らえきれないでいるボンドを、同僚イヴが間違えて撃ってしまう。撃たれて川へと落下していくボンドの頭に残るのは、直前に上司Mが言った「いいから撃ちなさい」という言葉だった。仕事を信頼されていないと失意のボンドは、そのまま失踪してしまう。失踪先で偶然流れていたニュースで、英国秘密情報部が何者かによって爆破されたことを知ったボンドは、Mの元へと帰っていった。英国ではすでに死亡届けが出されていたボンドだったが、あらためてテストを受け、殺しのライセンスを持つ007へと返り咲く。そして、奪われたハードディスクの行方と英国を守るため、再び戦いに身を投じるのであった。
本作は、1962年にはじまった007シリーズの50周年記念作品として、ロイヤル・アルバート・ホールでプレミア上映された。アカデミー賞、英国でのアカデミー賞にあたるBAFTA賞、グラミー賞など各賞を受賞し、興行収益も10億円を超えている。