心が温かくなるマンガ
主人公が普通の中学校から農業高校に入学するところから、物語が始まる。
普通の学校との違いに驚き、周りの友達が個性豊かで、ダメなところがあるが自信を持てるところもある。皆が助け合い高校生活を送るのである。
子豚を成長させて出荷するのだが、子豚に名前を付け可愛がってあげて出荷して戻ったときに、ソーセージやベーコンを作る姿に「最後まで責任をとる」という主人公の成長を感じた。
それを友達や先生に振る舞うのだが、主人公の、姿を見守ってきた友達も少し成長していたように感じ、心が温かくなるシーンである。
蝦夷農祭で自分達が育てたジャガイモを売るのだが、形が悪かったり小さかったりするのを、ダメだとレッテルを付けずに違う形で勝負させる時に、主人公が落ち込んでる時と重ね合わせる描写があった。そこで勇気をもらえて元気になったのも、良いシーンだった。
農業高校を選んだ理由もすぐにわかるが、それに悩んでいたときにかけられた校長先生からの一言も心に響く。
父親との確執も主人公の勇気のお陰で少しづつ緩和される。父親はやはり偉大でぶれないのも格好いい。
北海道が舞台で、主人公が美味しそうに飲み食いするリアクションも毎回楽しめる。
最終話に近付くにつれて話の展開が早過ぎるのが残念な点だが、面白いのは間違いない。