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アメリカ軍ネイビーシールズの実話
アメリカ軍の特殊部隊ネイビーシールズが、ターリバーン指導者の排除を目的としたレッドウイング作戦を実行する実話を基にした作品である。
偵察が任務の為、武器が小火器のみの隊員達は山中でターリバーンの猛烈な攻撃に後退する。1人生き残った隊員が現地の親子に助けられ、村人達の協力により救護部隊の元に到着しヘリで搬送され一命をとりとめることができ、後に手記を残している。
途中感情が揺さぶられ、見終わった後にもう1度オープニングに戻ることで特殊部隊ネイビーシールズの普段の家族との様子や、過酷な訓練などを知ることで、ターリバーン指導者の排除の為にこれだけの命が犠牲になっていることに驚かされ、悲劇の作戦であったと言われる所以でもあるということがわかる。
隊員達が犠牲になっていく中で、マーフィ大尉が高地に立ち上がり敵に撃たれながらも衛星電話で救護部隊に連絡を試みる姿は、いつまでも脳裏に焼き付く。
生き残った隊員が村人達に助けられる場面には、こちらが救われる。あれだけの強力な武器を大量に準備、所持することができるというのはターリバーンに限らずとても恐ろしいことであるが、映画を観ることで「こんなことがあったのだ」ということを多くの人に知ってもらえたらと思う。