SixTONES / ストーンズ

SixTONES(ストーンズ)とは、ジャニーズ事務所所属のアイドルグループ。メンバーはジェシー、京本大我、松村北斗、髙地優吾、森本慎太郎、田中樹の6人。
2012年放送のドラマ『私立バカレア高校』のために集められた6人であり、のち2015年にジャニーズJr.のグループとして正式に結成された。
結成当初のグループ名は「SIXTONES」(シックストーンズ)であり、全アルファベットが大文字表記で読み方も異なっていたが、名付け親である故・ジャニー喜多川氏より「長いからixを小文字にしてストーンズという読み方にしよう」との提案を受け変更された。
由来としては、「6つの音」「6つの原石」がそれぞれ輝き活躍するようにという意味が込められている。
グループ名の通り、Jr.時代より高い音楽性やボーカルスキルが評価されるだけでなく、個人個人が俳優業やバラエティなどで活躍していた。
2018年3月よりジャニーズJr.公式YouTubeチャンネルの金曜日を担当、同年10月にはYouTubeが世界各地で行なっている「アーティストプロモ」キャンペーンに抜擢された。
2020年にX JAPANのYOSHIKIが手がけた「Imitation Rain」でCDデビューを果たし、発売3日目にしてミリオン達成を果たした。
シングル曲・アルバム収録曲共に幅広い音楽性を持ち、様々なCMやアニメ・映画のタイアップ曲として起用されている。

知久平紅音のレビュー・評価・感想

SixTONES / ストーンズ
10

「原石」が「音色」を纏い、光る必然。

2020年1月22日にCDデビューを果たした「SixTONES」。
Jr時代から歌唱力に定評のあるグループで、デビュー以降発表された楽曲たちはジャニーズの既定路線を超えて、幅広いジャンルのリスナーに支持されている。

デビュー曲である「Imitation Rain」はX JapanのYOSHIKIの作詞作曲で、ともすればジャニーズグループのデビュー曲としては相応しくなかった曲かもしれない。しかし先輩であるKinKi Kidsのデビュー曲「硝子の少年」は「今後彼らがいくつになっても歌える曲」をコンセプトに作られたとされているのだ。その後彼らが音楽シーンで様々な大物ミュージシャン達から楽曲提供や指導を受け、現在の地位に登り詰めていることを念頭に置くと、SixTONESにとってもこのデビュー曲は音楽を中心に活動していくという彼らの所信表明として大変相応しいものだったと言えるだろう。

今現在の世界の音楽はBTSに代表されるダンスグループが席巻し、ジャニーズグループで言えば、同日デビューの「Snow Man」の9人のダンスの魅力がやはり世間的にも広く周知されている。
SixTONESはお世辞にもダンスが上手いグループとは言えない。メンバーの中には自ら「ダンスは嫌い、苦手だ」と公言している者もいる。確かにSnow Manのように全員での一糸乱れぬダンスパフォーマンスは難しいかもしれないが、その分彼らのライブはダンスの出来の良さを凌駕した色気とパワフルさ、滲み出る個性の強さに満ち溢れている。
彼らの強みである歌唱力を余す所なく披露するには、むしろ難易度の高いダンスは不要だとも言える。

もし、彼らが世界に打って出ようとするのなら、ジャニーズ初のサブスク解禁は必須条件である。既に彼らは「ジャニーズをデジタルに放つ新世代」をキャッチコピーに、『YouTube アーティストプロモ』キャンペーンに抜擢された実績もあり、デジタル業界との相性も良い。この偉業が叶うならば、世界の音楽シーンの流行を覆す波を起こせるかもしれない。SixTONESはそれだけの可能性を秘めたグループである。