『明日、私は誰かのカノジョ』ーなぜ普通の女性大生が、ホストにはまり風俗産業で働くことになったのか?
若い女性を中心に、共感を集めている『明日、私は誰かのカノジョ』。レンタル彼女・パパ活・整形・ホス狂と夜の街を舞台に生きる女性たちをリアルに描き、人気を集めています。
『明日、私は誰かのカノジョ(明日カノ)』で、最も話題になっているシリーズは、ホス狂い篇でしょう。普通の女子大生の萌が、ホストクラブにはまり、大学もやめて風俗産業で働くことになってしまいます。
ホストにはまっていく過程のリアルな描写が評判を呼んでいます。
自己肯定感の低い女子大生の萌。ホストクラブという輝いた場所で、騙されていると不安に感じながらも自分を全肯定してくれるホストに自分の居場所を求め、沼にはまってしまう。
仲間とのコミュニケーションのすれ違いや、自分の容姿に悩みを持つ若い女性はたくさんいることでしょう。心が疲れてしまった女性が癒しを求めれば、イケメンのホストが優しく受け止めてくれます。しかしながらホストとは追いかけても、莫大なお金を使っても、届くことのない砂漠のオアシスのような存在なのです。
ホストクラブにいったことがある人は「あるある!」と共感できますし、行ったことがない人でも、若い女性の心の葛藤に十分感情移入して楽しむことができるストーリーです。
エンディングでは萌の再生する様子も描かれますが、萌のホストとの経験は、今後どのような影響を彼女の人生に及ぼすのでしょうか。完全にふっきれているのか、またホストクラブに行ってしまうのか、読者がいろいろと想像できるラストシーンです。