『ダークナイト』以来のバットマン映画最新作『THE BATMAN-ザ・バットマン』は、名作『ダークナイト』の面白さを超えられるか?
『ダークナイト』のノーラン監督作品ほど大胆でも独創的でもありませんが、ノワールな雰囲気が、『バットマン』映画のイメージにぴったりの作品です。『バットマン』映画はたくさん製作されていますが、『THE BATMAN-ザ・バットマン』は独立したストーリーですので、初めて見る方でも安心して見ることができます。
ロバート・パティンソンのバットマンはスーツ姿も素晴らしいイケメンですし、アクションシーンでは威圧感があり、本物のバットマンを見ているようなリアリティがある演技を見せてくれます。
彼は残忍な正義の味方であると同時に、心を病み、さまざまな問題に直面している人物でもあるバットマンの内面の葛藤をリアルに表現しています。
ゾーイ・クラヴィッツもこの映画では素晴らしい存在で、アクションシーンでは驚異的な美しさを見せています。
上映時間約3時間という長丁場でも飽きることはありませんが、テンポの悪さに加え、前半が少し退屈するかもしれません。しかしながら、登場キャラクター達の関係がわかるにつれて、どんどんバットマンの世界に引き込まれていきます。終盤は、ストーリーが盛り上がる、かっこいいアクションシーンの連続です。
バットマンとキャットウーマンとの意外な恋の行方も気になる幕引きになっています。劇場に足を運び、時間をかけて見る価値がある映画です。