ママはテンパリスト

ママはテンパリスト

『ママはテンパリスト』とは、東村アキコによる日本の育児エッセイ漫画。作者の愛息・ごっちゃんの成長していく姿がおもしろおかしく描かれていて、読むと笑える作品。育児の苦労や大変さだけでなくその中にある幸せも感じられる。キャッチコピーは「すいません 育児ナメてました」。 育児漫画として根強い人気があり、出産祝いとしても選ばれている。『月刊コーラス』(集英社)にて2007年8月号から2011年7月号まで連載。2011年に完結し、単行本は全4巻(A5判)。

tw-9248546673974149122のレビュー・評価・感想

ママはテンパリスト
7

子育てに悩んでいるママの息抜きにちょうどいい!!

『ママはテンパリスト』は、漫画家東村アキコによる、育児エッセイ漫画である。育児漫画が「5万部を超えればヒット」と言われる中で、100万部を売り上げた、言わずと知れたヒット作だ。
子育て漫画というよりは、東村アキコのギャグ漫画の真骨頂とも言っていい作品である。子供のいない人でも楽しめる、エンターテイメント性に溢れた作品になっているのだが、子育て漫画としては疑問や嫌悪を感じる人もいるかもしれない。

ひと言でいえばハチャメチャなのだ。マニュアル通りの母親、育児では決してない。理想の母親像なんてどこにも描かれていないし、正論で塗り固められた育児もしていない。それどころか、大人げない対応やひどい発言だらけで、作者の息子「ごっちゃん」の成長を読者が心配してしまうくらいかもしれない。
でも、そこが安心するのだ。「こんなにズボラで、個性的で、ひどいこと考えて言っちゃうママもいるんだ。私も、もうちょっと肩の力を抜いても大丈夫かもしれない」と、今子育てに悩んでいるママは思えるようになるかもしれない。息抜きにぜひ読んでみてほしいおすすめの漫画である。

ごっちゃんの可愛くて、面白くて、イケメンなエピソードも、笑えて癒されるのでおすすめだ。ただし、参考になったり勉強になったりするかというと、そうでもない。過激な子育てが繰り広げられているので、真似をするのはおすすめしない。