2人の声と変化
ゆずは、高校時代の同級生のデュオである。そんな2人の特徴と言えば、「ハモリ」だろう。リーダーの北川悠仁のパワフルな声に、サブリーダーの岩沢厚治の高音を重ねる。そんな形で今まで歌ってきたのがほとんどだが、SNSの普及もあり、どちらか片方のパートを本人が投稿している動画もある。自分でハモって歌うのもいいが、1度歌わずにそれだけを聞いてほしい。2人で歌っているときの声ももちろんいいのだが、どのように歌っているのかを聞くと、普段の曲の聞き方が変わるだろう。そして聞く前よりもゆずの魅力にのめり込んでしまう。
また、25周年を迎えて、特に変化したと感じる事がある。それは、伴奏をギターだけに頼らずに他の最新の楽器も使ってきていることだ。デビューしたてのギターの弾き語りも聞いてて気持ちが良いが、それとは別に、ノリノリの音楽を作る事が可能になっている。ライブの最中だけでなく、家で聞いているときまでリズムに乗る事ができる。テレビに出演する時などはわざわざギターの曲に直して弾き語ってくれることもあり、その時の新鮮さ、感動は口であらわしきれない。
曲に2つの可能性を仕込ませておくことで、より長く楽しませることができるのは、ゆずの才能である。