ラブコメからミステリーまで飽きずに楽しめる
人間が毒薬を飲んで小さくなる、という現実的でない設定からスタートする本作だが、その要素以外についてはほぼ現実世界と同じであり、日々起こる凶悪な事件を主人公が解決していくというストーリーだ。
事件のトリックを解くシーンもきちんと解説がついているので理解しやすい。マンガではあるが文字数が多く、マンガより小説が好きという人にもおすすめできる。
トリックの方も、推理パートできちんと説明はされるが、読みながら自分で考えるのも頭の体操になってとてもいいと思う。犯人も何十人の中から出てくるのではなく、3~4人程度の容疑者候補が登場するので、トリックではなくとも犯人を予想するというのも一興である。
殺人事件ばかりではなく、登場人物のラブコメ要素もあるので飽きずに見れる。大人から子供まで様々な登場人物のラブコメが見れるので、ストーリーに緩急がついて飽きないのだ。
登場人物が多く、見た目や性格も多彩なので、いろいろなキャラクターが好きになれると思う。登場人物同士の関係が進むのも見どころである。また、登場人物はほぼ全てが実在する人物や小説、アニメなどの登場人物の名前をもじってつけられており、元ネタを探すのも楽しみ方のひとつである。