父と子の物語も描かれた作品
1986年に公開され大ヒットした前作から時を経て、主演のトム・クルーズもプロデュースに名を連ねる『トップガン マーヴェリック』。前作に続き大ヒット、往年のファンだけでなく新たなファンも獲得している。
前作では若いエリートパイロットとして描かれていたマーヴェリック・ミッチェル(トム・クルーズ)が、今作では若いトップエリートパイロットを教える教官として戻ってくる。集められたパイロットたちは、課せられた命がけのミッションを少ない時間と最新とはいえない戦闘機でこなさなければいけなかった。パイロットたちの中にはかつて自分と一緒に戦闘機に乗り、訓練中の事故で亡くなった親友の息子も含まれていた。
「伝説のパイロット」としてマーヴェリックのことを知ってはいるが、老いぼれとバカにする若いパイロットたち。訓練を通してマーヴェリックに徹底的にねじ伏せられ、その実力を目の当たりにしていく。そんな中ミッション遂行の時期が早まり、実際に出撃するパイロットを選ぶ指示がマーヴェリックに言い渡される。
息を呑む戦闘シーンだけではなく、亡くなった親友の家族とのエピソードなど、ヒューマンドラマとしても見逃せない。
前作でマーヴェリックのライバル、アイスマンを演じたヴァル・キルマーが、今作では海軍最高司令官役で再び登場している。役と同じく病を押しての登場はトム・クルーズからの熱いオファーのためだったという。