もう観たくないけどまた観たい…涙なしに語れないアニメ
吉田秋生さんの漫画が原作の『BANANA FISH』は、MAPPAによってアニメーションが作成されました。
原作は1885年から連載された名作コミックスで、2018年にアニメ化されています。そのためアニメではスマホが出てきたり、コンプラ的にアッシュがヘルメットをかぶったりと少し内容の改変があり、原作勢には受け入れられないという声もあるようです。
さまざまな意見がありますが、原作が素晴らしいからこそ、時が経っても多くの人に感動を与えていると思います。
このアニメは連載当時を知らない人でも受け入れやすく、原作のクオリティーを損なわない、むしろアニメーションによりグッとキャラクターたちの息遣いや心の変化を感じ取りやすくなっています。
ネタバレで言うと、奥村英二がアッシュの心を溶かし、やがて別れを迎えます。それはニューヨークから日本へ帰国する英二と共に行くため、アッシュが走り出したとき、以前イザコザで仲間を抜けたラオによって刺されたためでした。
初めて見たときはラオの行動は批難されるべきことと思いましたが、何度も見返した私にとってはラオにもラオの正義があったのだと考えています。
ラストシーンは涙なくして見られないほどで、アッシュの穏やかな表情がせめてもの救いです。