8
まさにいろんな「力」を与えてくれる。時には癒し、時には背中を押してくれる、そんなアーティストこそ長渕剛
長渕剛の魅力のひとつは、なんと言ってもいろんな「力」を与えてくれるところだ。それはそれぞれの時代（デビュー～中年期～老年期）を楽しめる杞憂なアーティストだからである。
それともうひとつといえば、やはりアコースティックギターの弾き語りであろう。独特の歌いまわしやステップ、歌詞の力強さなど、何度も聴いているうちに新たな発見を与えてくれる。
そんな中、まずはおすすめとして2作目のオリジナルアルバムから「逆流」をご紹介したい。この頃といえば甘く切ない歌声が特徴で、そんな中にも力強さも兼ね備えている。なかでも「逆流」はまさにこれから何かをしようとしている人の背中を押してくれる、そんな曲である。
続いて1983年リリースの6枚目のアルバム『HEAVY GAUGE』を紹介する。甘く、切ないだけではなく渋さも加わり、なんともいえない色気を感じずにはいられない。
ここからは一番色気を感じると言っても過言ではない。1989年から順を追ってリリースされたアルバムの『昭和』『JEEP』『JAPAN』は深く聴けば聴くほど味があり、その魅力にハマってしまう。そんなアルバムである。
このあとは、なんともいえない渋さも相まって『家族』『空』と続く。極めつけは「ALL NIGHT LIVE IN桜島」であろう。桜島に関して言えば是非LIVE DVDで鑑賞してほしい。きっとその魅力に気づけるはずだ。
その他老年期に至っても衰えを感じさせない、力強さもあり、優しさも感じ取れる『Black Train』『Orange』がある。
最後になるが、是非これから何かをしようとチャレンジしている人、学生、若い社会人に一聴してほしい。