目が覚めるサッカー感
日本サッカーの否定から始まった物語。当初は日本中のサッカーファンから非難を受けた作品でしたが、今ではこの作品を崇拝する読者サッカー選手があふれています。
仲良しの連帯サッカーを強く否定してあくまで個人主義、個人のエゴを肯定し、貪欲に欲望をまる出しにしている「それぞれの個人が絶対」の主人公。
絶対的なストライカーになるために悪戦苦闘し、闘争心むき出しで相手をねじ伏せる、叩きのめす。そんなサッカー感を主題にしています。
主人公・潔世一が周りの人を突き落とし、また彼の影響を受けて、変わってゆく選手たち。世界一のストライカーになるには、日本サッカーが頂点になるにはどういう道を選択し、どんな方法があるのか。
物語の中の選手たちだけでなく、このマンガは日本国民のサッカー感に訴え、変えることを目的にしているような作品です。
もしこの物語のとおりの考えや主張が広がっていけば、本当に新たな日本サッカーが生まれ、ロナウドやメッシのようなストライカーが日本人から誕生しているのではないか。ヨーロッパの主要リーグで得点王をとり、ワールドカップで活躍して、ベスト8どころか優勝もできるのではないか。世界をとれるのではないかと思わせる作品であります。