Re:ゼロから始める異世界生活 / リゼロ / Re:Zero

Re:ゼロから始める異世界生活 / リゼロ / Re:Zero

Re:ゼロから始める異世界生活は、長月達平(ながつきたっぺい)がWEBサイト「なろう小説」に投稿したライトノベル。およびそれを原作とした小説・アニメ・漫画作品。突如、異世界に召喚された引きこもりの少年・ナツキスバルが、唯一与えられた能力「死に戻り」の力を使って、終わりのない死の運命に抗い続ける物語。

harebarem7のレビュー・評価・感想

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10

タイムトラベルは過大評価? スバルの無限ループ冒険記

「異世界転生」と聞いて、「いいこと」しか思い浮かべない人にこそ、『Re:ゼロ』を見てもらいたいです。
ここでのタイムトラベルは、映画で見るような華やかなものではなく、むしろ「またやり直し?」という無限ループの旅です。

主人公スバルは、まるでビデオゲームのセーブポイントのように生きるキャラクターです。死ぬたびに「セーブポイント」に戻り、やり直しになります。彼の人生はループするサスペンスフルな日々で、彼の心理的ジェットコースターに同乗させられます。(本当に手に汗握りながら、次の話が気になり続けてしまいます…)

このアニメの真髄は、ただの異世界冒険に留まらず、スバルの心の動きを描くことにあります。
彼の絶望や挫折、そしてそれを乗り越える強さは、まるで月曜の朝、アラームを止めて二度寝するような我々の生活を反映しています。しかし彼は、どんな困難も乗り越えるために立ち上がります(まあ、選択肢もないですが)。

アニメのビジュアルとサウンドトラックは、この壮大な物語をさらに引き立てます。美しい画面に映る、時に残酷で痛々しいシーンも、どこか魅力的。
『Re:ゼロ』は異世界モノが好きな人、心理ドラマを求める人、カオス、胸糞悪いもの、展開が読めない作品が好きな人にはピッタリです。