コメディ要素は薄めながらもシリーズ愛が溢れる映画
2022年に公開された人気SF映画「ゴーストバスターズ」シリーズの第4作。
都会に馴染めず引っ越した先でゴーストに遭遇した初代ゴーストバスターズの1人イゴン博士の孫の主人公が、祖父の遺した装備を駆使してゴースト退治に挑むあらすじとなっています。
前作の2016年版は作風の勢いはそのままにキャストを女性に一新した意欲作な一方、過去作との関りがない世界観でしたが、本作は1~2までの世界観の正当な続編と位置されています。
初代ゴーストバスターズのその後も描かれて、更に監督が旧作の監督の子息なあたりも映画本編で描かれた世代交代を図らずも感じさせる作品となりました。
映画本編的には序盤まではこれまでの3部作よりも悲哀に満ちた雰囲気で、あまりゴーストバスターズ感が感じられない印象でしたが、終盤の展開ではシリーズファンであればある程感動できる要素が込められてる印象でした。映画全体的に旧作へのリスペクト感満載である一方、序盤に関しては良くも悪くも好みが分かれそうな印象が否めませんでした。とはいえコメディ要素は薄目で感動できるゴーストバスターズ映画という点では新鮮でシリーズへの愛に溢れた作品なのは間違いなく、春公開の最新作でスタッフ・キャストが続投しているため予習にはピッタリに感じました。