全スパイダーマンファン感涙の集大成映画
米国では2021年、日本国内では2022年に公開されたMCUの世界観で描かれるスパイダーマンシリーズの3作目。
前作「ファー・フロム・ホーム」で全世界に正体がバレたピーター・パーカーが、ドクターストレンジに頼んで人々の記憶改善を図るも失敗し、その影響で並行世界からスパイダーマンに因縁を持つ者達を呼び寄せる事になってしまうのです。
本作はトム・ホランド版スパイダーマンの完結編であると共に、2022年以降に制作されたスパイダーマンシリーズの集大成も兼ねていて、並行世界=マルチバースを軸に歴代スパイダーマン映画に登場したヴィラン達がオリジナルキャストで再登場し、話題になりました。
映画公開までトビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィルドが演じる歴代スパイダーマンの参戦も伏せられたことで更に衝撃度を増し、歴代映画シリーズへのリスペクトに溢れた内容でスパイダーマンファン感涙の作品となりました。
本作を堪能するにはこれまでのスパイダーマン映画を全てチェックする必要があるので多少大変ですが、MCU自体世界観が連続しているので、マルチバース設定を用いたことで更に豪華になった印象でした。
また言い方こそ悪いものの、これまでのシリーズと比べて成長の機会があまりない印象だったトム版ピーターの成長ものとしても、役割を果たしていたともいえる作品だと感じました。