こんなに泣き疲れたアニメは初めて。アニメに興味がない人も見てほしい。
主人公のヴァイオレット・エヴァーガーデンは幼いころ戦場で拾われ、陸軍少佐のギルベルト・ブーゲンビリアの武器として共に行動し、戦闘の毎日を送っていた。ヴァイオレットは最後の作戦で腕を無くし、その時、ギルベルトからある言葉を伝えられる。
大切な人から告げられた言葉の意味が分からず、その言葉の意味を探して就いた仕事は、依頼者の想いを汲み取って代筆する自動手記人形「通称・ドール」。人の感情が分からず悩み苦しむが、ギルベルトが言ったあの言葉の意味を知るために、ドールとして懸命に働く…。
戦うことしか知らず、人の気持ちを理解したり自分の気持ちを表現したりすることを知らなかった女の子が、戦後仕事を通して感情を知っていく様子が泣けると話題の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。
毎話違った「愛」が描かれていて、こんなにも胸が締め付けられ、こんなにも心が温かくなった作品はこれまであっただろうか。
作画、ストーリー、音楽すべてが繊細で美しく、儚さと力強さが共存したアニメは他とないだろう。
京都アニメーションの全力が詰まった作品。アニメを普段観ない人も是非観てほしい。
自分が普段何を思い、何を考え、どう表現しているのか改めて考える機会になるだろう。