FFシリーズの傑作、ファイナルファンタジーⅦは今でも語り継がれています
FFシリーズは1987年に第1作が発売されたRPGのゲームのシリーズで、全タイトルの世界累計出荷数、ダウンロード数は合計1億3500万本以上にもなります。それまで業績の芳しくなかったスクエアはこのシリーズのヒットにより、一躍有名なゲーム開発会社になりました。
中でも人気が高いのが、1997年に発売されたファイナルファンタジーⅦ(セブン)。このゲームの世界観はかなり深いです。
青年クラウドがアバランチという地下組織のメンバーと出会い、神羅という巨大企業の陰謀に立ち向かうはずが、それが後々惑星そのものの命運を賭けた戦いにまで発展します。星の地中深くには魔晄と呼ばれるエネルギーが通っていて、神羅カンパニーはその魔晄を汲み上げて供給し、繁栄を謳歌していました。しかし魔晄を汲み上げ続けることで、星は確実に寿命を縮めています。この辺りはフロンガスによるオゾン層の破壊などといった現実にもある環境問題とリンクしていて、先見性も感じます。
キャラクターもそれぞれに個性があり、主人公クラウドは一見クールでカッコよく、元ソルジャーという神羅カンパニー専属の戦士の華やかな経歴の持ち主でした。それが物語が進むにつれ、過去に挫折した経験があることが分かるようになります。このように、完全無欠のヒーロー像が崩れて人間的な側面が現れるという、ファイナルファンタジーⅦはあらゆる既成概念を打ち破った、まさにRPGの金字塔といえます。今でもプレイしてみることをおすすめしたいです。