劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-

劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-

『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』とは、ドラマが大人気となり、映画化された作品である。乱気流に巻き込まれた飛行機や、フェリーが海ほたるに衝突など、連続して大事故が起きてしまう。フライトドクター達は救助に駆けつけ、傷病者の命を救うため、懸命に処置をする。どんな困難にも立ち向かっていくドクターの奮闘や絆が感じられる内容となっており、最後にはそれぞれの旅立ちが描かれている。

yamatakkuのレビュー・評価・感想

劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-
10

10年の歳月と彼らの成長、そして未来

同じキャストさんで、10年追いかけてドラマを撮る、というのは大変贅沢なことだと思います。
その間、山下智久さん、新垣結衣さん、戸田恵梨香さん、比嘉愛未さん、浅利陽介さん、そして彼らを取り巻く翔北救命センターの面々は、ぞれぞれにいろんな分野、そして作品を通してご活躍されており、その上でドラマのサードシーズンを製作、満を持しての劇場版公開となりました。

現代っ子の新人フェローたちというキャラクターを得て、藍沢らの成長ぶりと貫禄、その仕事ぶりがより一層際立ち、また、畳みかけるように巻き起こされる危機的状況に陥りながらも、懸命に踏ん張る強さを身につけたフライトドクターたち、そしてナースらの人間ドラマとして、その『群像劇』はみごとにまとめられ、歪むことなく私たちに投げかけられた、と思っています。

ドクターヘリのフライトシーンや事故現場での描写に体感が加わり、さらなる迫力を感じることができ、大変興味深いものとなっていました。
しかし、本質は極めて上等な人間ドラマであったと思います。
そのラストを締めくくるにふさわしい、素敵な言葉や想いがちりばめられた二時間でした。