ジョジョの奇妙な冒険シリーズ / JoJo's Bizarre Adventure series

ジョジョの奇妙な冒険シリーズ / JoJo's Bizarre Adventure series

『ジョジョの奇妙な冒険シリーズ』とは、漫画家・荒木飛呂彦(あらき ひろひこ)による日本の漫画作品シリーズである。1986年から2004年までは『週刊少年ジャンプ』、2005年からは『ウルトラジャンプ』にて長期にわたり連載されている。アニメやゲーム、映画、小説などあらゆるメディアにも派生している。
作品のテーマは「人間讃歌」とされ、ジョセフ・ジョースターとディオ・ブランドーの因縁から始まった物語であり、ジョースターの血を受け継ぐ主人公ジョジョたちとディオの戦いが描かれている。
独特なセリフや効果音、不気味さのある世界観が特徴的であり、人気の理由のひとつとなっている。

Yui Hooliganのレビュー・評価・感想

ジョジョの奇妙な冒険シリーズ / JoJo's Bizarre Adventure series
10

「ジョジョ」と聞いて思い浮かべるのは?

「ジョジョ」と聞くと皆さんどのようなイメージを思い浮かべるだろうか?「あの劇画っぽい絵柄の漫画ね」「ジョジョ立ちでしょ?」「てかどれがジョジョなの?」という印象をお持ちの方が多いのではないだろうか。ジョジョの漫画を読むにはまず越えなければならないハードルがある。それは「独特な絵柄」だ。スマートでポップな絵柄に慣れている私達にとって、ジョジョの登場人物の顔面は独特で濃い。濃ゆすぎる。「あ、なんか読みにくそう」と挫折する方がいるのも頷けるほど。しかしそれを乗り越えてくれさえすれば、「こんなに面白い漫画があったのかッッッ!!!!」と思う事必至であると約束できる。

そもそもどんなストーリーなのか。すべては19世紀、イギリスの名門貴族・ジョースター家にディオ・ブランドーという少年が養子に来た事から物語は始まる。野心家であるディオはジョースター家の財産を乗っ取るべく、跡取り息子のジョナサン・ジョースターを見下し、孤立させて陥れていく。が、一度大きくジョナサンに打ち負かされた事でディオは彼の事を認めざるを得なかった。
時は過ぎ、ディオがジョースター家に養子に来て7年。表面上は友情を装っているディオだったが、まだ財産の乗っ取りは諦めていなかった…。あらすじを聞くと「え、そんな話なの?」と驚く方が多いだろう。そうなのだ。ジョジョの物語は19世紀から始まり、その血を受け継いだ子孫が奇妙な運命に立ち向かいながら、脈々と現在に続いていく…。そんな大河ドラマのような世界観に圧倒される事間違い無しだ。他にも魅力的な登場人物達、数々の名言、「波紋」「スタンド」の戦闘シーン、そして作品全体のテーマである「人間賛歌」。…だんだん「ちょっと興味出てきた!」と思い始めたのではないだろうか?読めば必ずや自分の「推しジョジョ」が見つかるだろう。ぜひ手に取って読んでもらいたい。