未来のミライ / Mirai

未来のミライ / Mirai

『未来のミライ』とは、スタジオ地図製作により2018年7月に公開された長編アニメーション映画である。監督は「時をかける少女」や「サマーウォーズ」を制作した細田守。
横浜の片隅で両親と暮らす「くんちゃん」は、「お兄ちゃん」になったばかり。妹が生まれてから両親は自分の要求を叶えてくれなくなり、ついにくんちゃんは「赤ちゃん返り」をしてしまう。「赤ちゃん好きくない!」を連発して駄々をこねるくんちゃんは、家の中庭から不思議な時間旅行をすることになる。そこで出会ったのは未来の妹だった。

hai0213のレビュー・評価・感想

未来のミライ / Mirai
3

誰に向けた内容なのか?

細田守監督作品として超話題になりましたが、内容は今ひとつ。予告では妹の未来ちゃんと大冒険を繰り広げるイメージですが、実際はくんちゃんの成長物語。
あらすじ:くんちゃんのもとに妹がやってくる。精一杯かわいがるくんちゃんだが、両親から見るといたずらなお兄ちゃんでしかなく、毎日怒られては泣いている。そんな時中庭で人間の姿をしたペットのミキに出会い、愛情は失われるものだと諭される。次に出会うのは大きくなったミライちゃん。3人で協力して雛飾りを片付ける。泣いたり叫んだり、つらい時に中庭で巻き起こる不思議な出来事を体験するうちに、くんちゃんは一歩ずつ成長していく。
ストーリーとしては家族愛や子どもの成長が軸になるが、子育てに手一杯の両親にかまってもらえないうちに、想像の中で学びいい子になりました、という感じで周囲との協力や助け合いは感じられない。ひいじいじのエピソードはよかったが、それぞれが唐突な印象を受けた。度々暗転するのもストーリーを途切れさせる原因だと思うが、自転車の練習シーンでは特に暗転する回数が多いので気になった。
さらにくんちゃんの声が合っていないので感情移入できなかった。やはり声優さんはプロの方がいいと思う。
今までの作品は大好きで欠かさず観ていただけに残念でした。