日本発新生ゴジラ映画
日米に渡って数多く作られるゴジラ映画ですが、久々に作られた日本版はエヴァンゲリオンの庵野秀明監督が指揮を取った作品です。怪獣同士の対決は多く作られており、宇宙怪獣などが敵となって戦うというものが多いのですが、この映画は原点回帰の意味合いが強く、ゴジラはあくまで人間の敵として出現します。東京湾内から原因不明の災害として最初は現れるのですが、対策をする政府の人達が事の重大さをわかっておらず、右往左往するところが面白いです。例えば海底火山ではないかと思われたり、どこかの国の潜水艦ではないかと思われたりするのですが、全然予想とは違って、巨大生物が東京に上陸するまで政府は混乱します。また現用兵器のほとんどは歯が立たず、爆撃機などが近づくとゴジラが背中から光線を出して迎撃されてしまうので、手の打ちようがありません。そこでゴジラを退治する方法として体内に流れている血液を薬品で固めようというアイデアが採用されます。
超兵器が出てきたりや巨大ロボットが出て来てやっつけることはないのですが、薬品を使って退治しようとするところが日本人らしくて面白いです。
見どころは東京駅に現れたゴジラを横倒しにするために、電車に爆薬を詰めて何両もゴジラの足元にぶつけたり、周辺の高層ビルを爆破させて崩れ倒そうとするところで、とても見応えがあります。