悪役令嬢フラグを折る計画を立てるが無意識に周りを釘付けにする
わがままな令嬢クラエス公爵家の娘カタリナは、恋している王子ジオルドと散歩中転倒し、頭を打ってしまいました。気を失い目が覚めたとき前世の記憶が戻り、自分が交通事故で亡くなった高校生であったことを知りました。さらに、大好きな乙女ゲームの世界に転生したうえ、ゲームの敵、悪役令嬢になったことに気づきました。ジオルドの婚約者であり主人公を邪魔するゲームのカタリナの結末は、国外追放か最悪の場合死亡でした。
ヒロインと攻略対象の恋を邪魔せず仲よくすることは、生き残るために重要でした。
記憶を基に前世でやったゲームの内容をノートに書き、最終イベントの学園での断罪に向けて動き出す物語です。
ヒロインや攻略対象などの周囲から、悪役令嬢が愛されるところが見所です。
前世の記憶のゲーム内容を基に行動するカタリナは、無意識に言った言葉と少しおバカな行動によって、攻略対象の王子や義弟のゲームをとっさにやり好かれていきました。やるつもりがなく、のちに後悔したおかげで、攻略対象やヒロインと仲よくなりました。ゲーム内の行動ではなく、魔法の練習のための野菜を作ったり、婚約者候補の令嬢を無意識に守ったり、みんなにモテモテだった悪役令嬢が、全く気づいていないところが面白かったです。
少しおバカで活発、とても食いしん坊なカタリナと、そんな彼女が大好き過ぎる周囲の攻防戦も楽しめました。