バンドを始めてみたくなるアニメ
「陰キャならバンドをやれ!」とのキャッチコピーに目を引かれ購入。この作品は漫画タイムきらら連載の作品となっている。
友達を作るのが苦手な主人公後藤ひとりは中学に入るまで友達を作ることが出来ずにいた。たまたま視聴していた音楽番組の人気アーティストが「僕も学生の時は友達がいなかった。バンドは陰キャでも輝ける」と言ったことから「私もバンドをやれば人気者になれるかも!」と考え、父からエレキギターを借りて1日中ギターの練習に励むようになった。
プライベート時間を全て捧げ深夜まで血の滲むようなギター練習をした結果、いつの間にか中学校を卒業し高校生になっていた。
ギターの腕だけがプロも驚くレベルに成長しているが相変わらず人には話しかけられず、すぐに悪い妄想をするなど友達作りに関しては全く成長しておらず、寧ろ陰キャに拍車がかかっていた。
高校生になったひとりはひょんな事からライブハウスにて行われるライブに誘われることになる。この話は後藤ひとりが加入する事となるバンドを通して個性豊かでクセの強いキャラクターと出会うことによって成長するハートフルギャグコメディーである。
漫画タイムきららというと可愛い女の子たちがキャッキャウフフと楽しく生活するイメージがあるがこの作品は異彩を放っている。
借りた金は返さない、1日中酔っ払っているキャラがいる、バイトを休むために氷風呂に入り風邪をひこうとする、機材を故意に壊す等、可愛いからかけ離れた話が多く、主人公に至っては溶ける、爆発する、顔面が崩壊するなどといった表現が多数使われている。これらはギャグ漫画特有の比喩表現ではなく、本当に溶けたり顔面が崩壊していると作者が話している。
可愛い、だけでなく笑いや泣けるエピソードがあり1度試しに読んでいただきたい作品となっている。