ReoNa

宮崎啓介のレビュー・評価・感想

ReoNa
10

圧倒的な声での感情表現

今回ご紹介させていただくのは「ハロー、アンハッピー」を掲げる絶望系アニソンシンガー、ReoNaさんです。
ReoNaさんは鹿児島県の奄美大島出身で、所属レーベルはSACRA MUSIC、所属事務所はLIVE LAB.、ファンの総称はふあん民です。
2023年3月には初となるワンマン武道館ライブが行われ、着実に人気を集めているアーティストです。
TVアニメ「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」劇中歌アーティスト神崎エルザの歌唱を担当。2018年7月4日(水)にミニアルバム「ELZA」を「神崎エルザ starring ReoNa」としてリリース。その後は、TVアニメ「ハッピーシュガーライフ」EDの「SWEET HURT」にて8月29日(水)にソロデビューを果たしました。
彼女の歌声は他の人の声とは違い、歌唱時の声とフリートーク(会話時)では印象が全く変わります。会話時は儚げでありながらもどこか芯の通った声をされております。ですが歌唱時は一転し、会話時の儚さとはレベルの違う感情を体現させます。リリースしている曲の多くは最初にも記述した「絶望系」にあたるものになります。ReoNaさんの曲は単に歌うということにプラスし演技レベルの感情移入を図らせる表現を歌唱の中でしています。
特に人生の中で何かに絶望したとか、辛い思いをしたなど人生を通した"自分自身の体験"に深く共鳴し強く心に刺さる歌を多く歌っています。

彼女の魅力は歌だけにあらず、その生い立ちやデビューしてからの活動の中でより鮮明に歌へと反映されていることを感じられます。「これまでのReoNaを知らない」「そもそもReoNaってどんな歌出してるの」といった彼女に興味を持ち始めた方にもとても刺さるものが多いのではないかと思います。

最後になりますが彼女の歌は個人の感情に共感を抱かせる強いアイデンティティを見出しています。これからのふあん民ライフをお送りください。