アヴちゃんのカリスマ性
女王蜂はとにかくカリスマ性に秀でたバンドだと思う。モテキのデスコで一気に名が売れ、そこから一時バンド休止もあったが、苦難を乗り越えバンド活動再開。そこからの勢いがすごい。東京喰種やどろろ、後宮の烏、チェンソーマン、【推しの子】などアニメの主題歌に抜擢され、TikTokでは、ポップで韻を踏んだ歌詞が特徴的な催眠術が話題となった。テレビ番組では、スクール型オーディション番組「0年0組」でプロデューサー兼担任として女王蜂のヴォーカルであるアヴちゃんが登壇。歌唱力やダンス力だけでなく表現力、コミュニケーション力、自己プロデュース力など多彩な才能を見極めるために様々な課題を候補生に与え、最終的に選ばれた候補生はデビューできるというもの。そこでは、女王蜂のヴォーカルとしてではなく、候補生たちの先生でプロデューサーでもあり、教える立場、選ぶ立場のアヴちゃんという、ライブでは見られないまた違った一面を見ることができる。
そんなアヴちゃん率いる女王蜂は曲によって曲調が様々だが、筆者のお気に入りの売春はバラードで男女のデュエットになっており、アヴちゃんの男性パートと女性パートがしっとりと絡み合い、男女間の葛藤や恋心が両方の目線から折り重なり心地良くもインパクトのある曲になっている。他にも沢山いい曲があるので、ぜひ聞いてみてほしい。
ライブではジュリ扇が定番アイテムで、観客はジュリ扇を高く掲げて曲に合わせて上下左右に揺らしていく。まだライブに行ったことのない人は一度は見に行ってみてほしい。独自のムーヴがそこにはある。