すばらしいのひとことです
子を持つ親としての視点からも、思わず感情移入してしまうほど繊細に描かれていました
つわりに苦しむ主人公を観ていて、自分も気持ち悪いのを我慢しながら炊事したのを思い出しました。
手探りの育児に加えて、オオカミの血を引いたわが子をどう扱っていいのか分からず狼狽えるシーンがありますが、私も訳もなく泣きじゃくる自分の赤ちゃんをどうしていいのかわからずに、自分の母親に助けを求めた時がありました。
作中の主人公は子供が特殊なため、誰にも相談できずどれほど孤独だっただろうと思うと涙あふれます。
それから、母子で田舎へ引っ越した先での人間ドラマは考えさせられました。
自分も田舎に住む人間ですので、地域の団結力が強い分、外からの人間にはちょっと距離を置いてしまいます。
警戒心が強くてごめんなさい。でも作中にもありましたが、田舎の人の懐に入ってしまえば家族同等に手を差し伸べられるところまで描かれていて嬉しく思いました。
私の周りにも、都会から引っ越してきた方々がいますが、季節の野菜を分け合えるくらいに仲良くなるまでの月日を見ているようでした。本当にこの作品は涙なくして語れませんね。私の一番のお気に入りです。
是非是非みなさまも一度ご覧になってみてください。