ミュージアム

ミュージアム

『ミュージアム』とは、巴亮介による漫画、およびそれを原作とした実写映画である。講談社の『週刊ヤングマガジン』にて2013年から2014年にかけて連載され、2016年にも新作エピソードが掲載された。雨の日にだけ現れる残虐な猟奇殺人鬼「カエル男」と、それを追う警視庁の刑事・沢村久志の死闘を描いたサスペンスホラー作品である。
物語は、家庭を顧みず仕事に没頭したことで妻子に家出された刑事・沢村が、異常な猟奇殺人事件を担当することから始まる。カエルのマスクとレインコートを身にまとい、自らをアーティストと称して雨の日に殺人を繰り返すカエル男。その被害者たちが、過去の「幼女樹脂詰め殺人事件」で裁判員を務めた人々であることが判明し、沢村の妻・遥もその一人であったことから、事件は沢村自身の家族を巻き込む凄惨な事態へと発展していく。
2016年11月12日には、WOWOW開局25周年記念作品として実写映画が公開された。監督は大友啓史が務め、主演の沢村久志役を小栗旬が演じた。映画は公開初日から高い動員数を記録し、全国映画動員ランキングで初登場2位にランクインするヒット作となった。カエル男(霧島早苗)役を演じた妻夫木聡が第29回日刊スポーツ映画大賞で助演男優賞を受賞したほか、「ジャパンアクションアワード2017」において小栗旬がベストアクション男優賞の優秀賞を、吉田浩之がベストアクション監督賞の優秀賞を受賞するなど、迫真の演技と過激なアクション演出が国内外で高く評価された。

roma teruhikoのレビュー・評価・感想

ミュージアム
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読む人を選ぶ作品

若手警察官と猟奇殺人犯の攻防を描いた作品。犯人はアートと称して残忍な殺人を繰り返しており、自身をアーティスト、死体を作品と見立てていることが作品名「ミュージアム」の由来となっている。
本作の主人公である若手警察官は猟奇殺人犯による殺人事件が起きる度に手がかりを探し、犯人逮捕に向けて奔走するが、それを嘲笑うかのように次々と事件が起こっていく。やがて主人公の身近な存在までもが犯人の標的にされていき、必死で守ろうとする主人公自身にもピンチが降りかかる。果たして結末は…といった内容となっている。
殺人の描写やシリアスな心理戦などはとても見所があり、サスペンスホラーが好きな方は楽しめる作品だと思う。また、本作は全3巻であり、そのため展開が早く、サクッと読むことができるため、あまり時間がない方にもおすすめである。しかしながら、難点もある。本作の内容だが、映画「Seven」(1995年、デヴィッド・フィンチャー監督)と酷似しているのだ。おそらく「Seven」を観たことのある方が本作を読んだ場合、もやもやした気持ちになるのではないだろうか。そのため、「Seven」を観ていない方、和製「Seven」もしくは別作品と割り切って見ることができる方は楽しむことができる作品だと思う。