テニスの王子様 / テニプリ / The Prince of Tennis / 新テニスの王子様

テニスの王子様 / テニプリ / The Prince of Tennis / 新テニスの王子様

『テニスの王子様』とは、許斐剛によって1999年から2008年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載された漫画、及びそれを原作としたアニメや映画、ゲームなどのメディアミックス作品である。中学校の部活動テニスを題材にした作品で、略称は「テニプリ」。単行本は全42巻。2009年から第2シリーズとして『新テニスの王子様』としてジャンプスクエアにて連載再開された。テニスの名門校に入学した越前リョーマ(えちぜんりょーま)はテニス部に入部し様々なタイプの選手と対戦しながら団体戦での全国大会優勝を目指す。テニスをよく知らない人でも楽しめるように、ルールの説明や解説が盛り込まれているのが特徴。2001年にはアニメ化され、さらにはゲームやカードゲーム、ミュージカルになるなど、コンテンツが拡大していき、2006年には実写映画化された。人気は海外に広がっており、2008年と2019年には中国で実写ドラマ化されている。

6mpapipi02のレビュー・評価・感想

テニスの王子様 / テニプリ / The Prince of Tennis / 新テニスの王子様
9

あの『テニスの王子様』が帰ってくる!舞台は日本代表U17合宿!代表に選ばれ、世界大会に出場するのは!!?

主人公の越前リョーマは、全国大会優勝後、海を渡りアメリカへ活躍の場を広げる。そんな中、U17日本代表合宿に招待された中学生50名。関東大会・全国大会で死闘を繰り広げたライバルの中に、全国大会を制した青春学園メンバーも招待されていた。中高校生合わせて300人以上いる中から、代表の座を勝ち取るのは誰なのか…。当然、越前リョーマもアメリカから帰国し、合宿へと参加をする。

今作も前作『テニスの王子様』と同じように、個性豊かなキャラクターが作品を盛り上げる。新たに登場する高校生も、魅力あふれるキャラクターばかりだ。独特な構えからマグナムサーブを打つ松平親彦、ガットが2本しかないラケットを使う鬼十次郎、そして青春学園や氷帝学園などの卒業生たちも登場する。
また、上記のメンバーは1軍ではないため、遠征で不在の1軍20名はどんなキャラクターなのか、どんなテニスをするのか、といった期待も持たせてくれる。

正直、テニス要素は少なめだ。
しかし、勝利のために工夫を凝らすキャラクターの姿は、たくましく美しい。己の限界を突破しようとする者、過去の自分に打ち勝とうとする者、相手の必殺技に立ち向かう者など、心を打たれる場面がたくさんある。

テニス経験の有無関係なく読める作品『新テニスの王子様』。すでに「テニスの王子様」を読んだ方には、特におすすめの作品となっている。