高校生に戻りたくなる
この漫画は高校生の箏曲部のお話です。読むと「自分も何か一つでもいいから真剣に始めたい」と思うし、高校生に戻って一からやり直したいとも思います。
主人公は一見不良にみえて悪目立ちするタイプの人と、真面目で目立たない部長です。この2人の出会いから始まります。
1巻から一人ひとりにちゃんとスポットライトが当たっています。
それぞれの琴に対する思いが描かれていたり、最初は人数合わせで部活に入った3バカトリオの生徒が変わっていく過程が描かれていたり。バラバラだった部活のメンバーだったのに、ページをめくるにつれて一つにまとまっていく姿に感動します。絵がすごく綺麗で音が聞こえないはずなのに、絵でその音楽の表現がされていて鳥肌がたってしまうのです。
キャラクターの泣き顔には思わずこっちも顔が崩れて泣いちゃうし、続きを待ち焦がれる。そんな漫画だと思います。
箏曲部のみんなだけでもお腹いっぱいなのに、違う高校の箏曲部のキャラクターたちの話や周りのお友達、叔母、学校の先生など全員に見せ場があります。嫌いなキャラクターが1人もいないです。
「こっちはどうなるんだろう」「あっちはどうなるんだろう」って凄く気になって、「きっとこのキャラも意味があるんだろうな」「見方が変わる時が来るんだろうな」って思います。
大勢の人にこの漫画をすすめたいです。