人体の中の起こるコメディがおもしろい
この作品の最大の特徴である、人体のなかで実際に存在する細胞がキャラクターとなりそれぞれの働きをわかりやすく映像化した、とても興味深い内容となっています。日本のアニメ特有の擬人化の表現で、まさかの人体の細胞がキャラクター化する日が来るとは、と日本のサブカルチャーの根の深さを垣間見た瞬間でした。
話のタイトルはだいたい人が患う病名などが取り上げられ、それぞれの内容がほぼ一話完結型と比較的見やすいアニメでした。
またこの細胞が擬人化したことにより一層、これがわかりやすい!親近感や自分の中でこんな事が起こっているのかと考えるとより面白さが出てきます。
説明する能登麻美子さんの耳触りの良い声でのナレーションも入るので頭に入りやすいです。
赤血球の赤毛の女の子が主人公で、白血球の青年とのラブコメ要素もあり広い年齢層が見れる作品だと思います。
世界観も人体の中を一つの町のように表現しているので、体が病気や怪我を患うとたちまち町の建物が崩れたり、細胞の住人がゾンビになったり、エイリアンみたいな病原菌が細胞たちを襲ったりだの体への影響がこれまた大胆に映像化されています。
登場するキャラクターもまた多彩な性格をしています。かわいい幼稚園児のような子たちもいればインテリな青年、美人なお姉さんや血気盛んな男性たちなど、とにかく個性豊かなキャラクターたちが活躍しています。アニメだからと馬鹿にできないボリュームたっぷりつまった作品です。