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伝説的なインド映画
インドが製作した映画であり、アカデミー賞を受賞するほどの言わずと知れた名作です。
斬新かつパワフルな内容を褒め称えたいという人も多いのではないでしょうか。
イギリスに占領されたインド帝国を舞台に、実在した独立運動の指導者を描いた物語です。しかし、リアリティよりもエンターテイメントに振り切った内容になっています。
多用されるスローモーションがかっこよく、緩急のある演出が華々しく、盛り上がる筋肉が凛々しく、これらを見るだけで価値のある作品でしょう。
それでいてストーリーは至って真面目であり、不当な理由で攫われた少女を助けようとする男と、大義や規律を守ろうとする男が出会うことで物語が動き始めます。
友情を育んでいたが、実は敵対する立場にある2人だった…という内容は、細かい理屈を抜きにして感情的になってしまいます。
役者の演技が素晴らしく、この人たちだからこその内容なのだなと納得しました。
ストーリー、演出、音楽、テーマ性など、あらゆる部分で高いレベルを誇る本作。
あらゆる部分が非常にパワフルなので「何度でも見たい」「続きが見たい」と思わせてくれます。
部分的に見ると馬鹿馬鹿しいと判断されてしまうシーンがありますが、とにかく作品全体に流れる熱量が凄まじいので、細かいことは置いといてノリと勢いで楽しんでほしい作品です。
あまりにも熱く癖の強い内容なので、肌に合わないという人がいてもおかしくありませんが、インド映画の集大成のような内容で、斬新かつかっこいいと思える映像作品に仕上がっています。
これまで数多くの映画が作られてきた歴史の中で、伝説的なインド映画が生まれたと言っても過言ではありません。
内容が濃い作品であるとはいえ、話題になった歌やダンスだけでも一見の価値ありではないでしょうか。