ファンタジー世界の現実主義者
私がお勧めしたいマンガは、「ゴブリンスレイヤー」です。
ストーリーを簡単に説明すると、ゴブリンの襲撃により故郷と大切な家族(姉)を亡くしてしまった男が、修行を積み、ゴブリン退治のエキスパートになっていく、という話です。
所謂、「ファンタジーもの」であり、作中では魔法(奇跡)やエルフ、ドワーフといったキャラクターが沢山出てきます。
物語の中では、そういったファンタジーものならではの激しくて、スケールの大きいバトル描写が見ものです。
しかし、主人公である「ゴブリンスレイヤー」の戦い方はとても地味です。
というのも、彼自身が20歳代の普通の男性であり、魔法を使うこともできず突出した技能や身体能力を持ち合わせているわけでもありません。
では、何が彼の強さであり、持ち味かというと、経験と探求心からくる「柔軟な思考力」です。
ゴブリンスレイヤーは平素からゴブリン討伐のことを考えており、生活のすべては「ゴブリンをせん滅すること」に注がれています。
よって、装備品や携帯品の一つ一つに不備がないかチェックし、改良できることはないかといった意識を常に持っています。
また、自身の身の程をわきまえているので、やみくもに突っ走るようなこともなく、その場の状況にあわせた最も妥当な戦略を打ち立ててゴブリンを追い詰めていく、という戦い方がとてもかっこいいです。
是非1度読んでほしい作品です。