スポーツを通して成長していく登場人物たち。この本を読むとバスケットボールをしたくなります。
手の付けられない不良として有名だった桜木花道。毎日喧嘩ばかりしていた桜木は、「バスケットは好きですか?」と話しかけてきた赤木晴子に一目ぼれをしてバスケットボール部に入ることになります。
バスケットボール部の主要人物は、柄が悪い人が多くとても個性的です。そんな部員が、「バスケットボールをしてみようかな」と思ってしまうくらい、楽しそうに活動し真剣にバスケットに向き合っています。柄が悪そうに見える部員たちが、汗をかきながら部活に取り組んでいるギャップも良いです。
登場人物一人一人がとても魅力的で、何か暗い過去があったり、葛藤しながら生きている姿が人間らしくて応援したくなります。バスケットを通して徐々にチームとしてまとまっていき、負けを経験してまた成長していきます。
わたしはスラムダンクの中で特に大好きなシーンがあります。それは、三井がバスケットボール部を壊そうと乗り込んできて暴れた時に、安西先生が登場するシーンです。「諦めたらそこで試合終了ですよ」という言葉はとても印象に残っています。わたしにとって大切な言葉になりました。何かあった時にはその言葉を思い出して頑張っています。
スラムダンクからたくさんの勇気をもらいました。桜木はバスケットボール初心者ということもあり、シュートがとても苦手です。合宿や日々の練習の積み重ねで上達していき、最後の試合で桜木がシュートを決めた時には、諦めずに練習を続けた彼を思い出し感動しました!