ハイスピードで繰り広げられる金〇戦争
冒頭を少し読むと「変わった感じの恋愛漫画かな?」と思うのですが、これは恋愛ほんのすこし・異次元ガチバトル多め・アホさ7割という、なんとも形容しがたい漫画なのに本当に面白い!
漫画表現の特徴として「戦闘時の擬音が一切ない」。ドカーンとかバコーンとかなくても、一瞬で理解しろとばかりの戦闘画力の高さ。もはやこの漫画においては擬音は邪魔なのかもしれない。間違いなく漫画界における傑作。大人が読んでも子供が読んでも楽しめます。
そして…金玉。この漫画では主人公の金玉がよく話題に上がるのですが、決して下品な下ネタ的に扱われておらず、物語の進行における重要なカギとなっています。
なぜそんなものをキーアイテムとしたのかはさておき、人類における身近な(身近過ぎる)ものをキーとしたことによって、難しく頭をひねることなく比較的すんなりと物語を理解できます。金玉パワーってすごい。
陰鬱なストーリー展開や難しい、考察させるような漫画が傑作だとよく世間では言われています(実際そういった数多くの素晴らしい漫画があるのは否定しません)が、『ダンダダン』は上質なハイレベルの画力をおなか一杯ぶち込んだ、「ハイスピード金玉オカルトガチ戦闘漫画」であると思います。
「何を言っているんだ」と思った方、ぜひ一度読んでみてください。一気に楽しく読み進められます。