教室の端っこから、ステージへ
バンドで成功し、不労所得を得て高校を退学することを目標としている現役女子高生の後藤ひとり(ぼっちちゃん)が、バンド音楽の聖地下北沢を舞台にバンドを通して成長していく物語です。
ロックが大好きでギターもめちゃくちゃ上手いぼっちちゃんですが、コミュ障を極めており中学時代は一度も人前でギター弾くことなく終わってしまいます。高校に入ったら絶対にバンドを組むと意気込みますが、バンドどころかひと言も喋らずに毎日が過ぎていってしまう日々。そんな学校帰りにギターをもって落ち込んでいたところ、金髪陽キャドラマーの伊地知虹夏から、急遽いなくなったギターの代わりを頼まれてしまいます。あたふたしているうちにステージに立つことが決まりましたが、陰キャラを極めるぼっちちゃんは人目を避けるために段ボールを被って演奏するという奇行に走ったりします。このようなコメディ要素がベースとなっていて、尚且つキャラクターも魅力的なので、見ていて元気が出るような作品だと思います。また所々にビートルズやニルヴァーナのジャケ写などのオマージュが入っていたり、音楽が好きな人が更に楽しめる所もあります。また作画にも非常にこだわりを感じ、ライブシーンの緊張感やワクワクが巧みに表現されたシーンは圧巻でした。ギャグ以外にも、ぼっちちゃんの心の成長や、バンドでの青春といった感動するがいい塩梅で入っていて、笑って泣ける最高のアニメでした。