椎名林檎1stアルバム「無罪モラトリアム」をレビュー。椎名林檎の原点。彼女の魅力がシンプルに詰まった名盤。
1999年2月24日に東芝EMIより発売された1stアルバム。
約1年半チャートインし続けるというロングヒットを記録。最終的な売り上げは170万枚を超えミリオンセラーとなった。
デビュー曲の『幸福論(悦楽編)』を収録。シングル盤とは異なりテンポが速くなりギターロック調アレンジとなっている。
また、先行シングル『ここでキスして。』や『歌舞伎町の女王』、『丸の内サディスティック』といった椎名林檎を代表する楽曲も収録されている。
1曲目の『正しい街』から始まり、11曲目の『モルヒネ』までどれも必聴。
椎名林檎の原点と呼べる作品なので、彼女を東京事変で知った方にもぜひ聞いていただきたい名盤。
【短曲レビュー】
1.「正しい街」→すべてはこの曲から始まった。Cメロからの流れが泣ける。歌詞に『室見川』など出身地の福岡の地名が登場。
2.「歌舞伎町の女王」→情景が思い浮かぶ歌詞はさすが。初期のころの椎名林檎のイメージに代表される曲。
3.「丸の内サディスティック」→いろいろなアーティストにカバーされている名曲。
4.「幸福論(悦楽編)」→鋭い。シングル曲も良いけどこちらもカッコ良い。
5.「茜さす 帰路照らされど…」→夕方の情景が思い浮かぶ曲。切ない。
6.「シドと白昼夢」→「あなたには殺されてもいいわ」という歌詞にすべてが詰まっている。
7.「積木遊び」→箸休め的なお遊び曲。花魁のリンゴ譲のMVは必見。
8.「ここでキスして。」→サビがキュート。薔薇の木に囲まれて歌うMVのリンゴ譲もかわいい。
9.「同じ夜」→バラードも味がある。
10.「警告」→軽快なギターロック。
11.「モルヒネ」→巻き舌上手。最後は明るくなれる曲で締めるのが良い。