青春映画の傑作、少年たちが少しずつ大人になる夏を描く
1986年アメリカで公開されたヒューマン映画で、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞にもノミネートされた人気作品です。中学生に上がる直前の夏休み、4人の少年たちが不安やコンプレックスを抱えながらも、友からの信頼や助言を受けて成長していく青春物語。ある日、4人は列車に轢かれた少年の遺体が放置されているという噂を耳にします。遺体を見つけて英雄になろう、という目的を掲げ夏休みを利用して旅に出ることを決意します。勤勉で物語を書くことが好きな一方、亡くなった兄といつも比べられ自分が死んだ方が良かったとコンプレックスを抱えているゴーディ。アルコール中毒の父、ギャングの兄と暮らし自分には大した未来がないと諦めながらも、正義感が強くもがき苦しんでいるクリス。父から虐待を受けながらも父を尊敬し、同じように軍隊に入りたいと願っているテディ。不良の兄と正反対で臆病な性格のバーン。4人はそれぞれお互いを否定し、時に認め合い、物語は少しずつ前へ進んでいきます。途中、列車に轢かれそうになったり、クリスやバーンの兄のグループに邪魔されたり、次から次へと問題が浮上します。しかし、1つずつ問題を解決し、喧嘩をしつつも協力しながら旅は続きます。最後、彼らは遺体を見つけられるのか、そして見つけた時に何を思うのか、少年たちの心の動きが繊細に描かれた作品です。素朴な映像と70-80年代の軽快な音楽も魅力の1つです。