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引き込まれるファンタジーな世界観とキュンとするラブストーリー
赤髪の白雪姫は、王宮ファンタジーとラブストーリーがあわさった素敵な作品です。
生まれながらに珍しい赤色の髪を持つ白雪が、自国タンバルンの王子の妾にされそうになり自国を脱出します。隣国クラリネス王国の第二王子であるゼンと偶然出会い、さまざまな事件や試練を乗り越えて成長していく物語となっています。
絵が繊細でとても綺麗なので、まずその世界観に引き込まれます。さらに登場人物一人ひとりの性格や想い、言葉、表情がとても丁寧に描かれており、グッと胸を打たれます。メインキャラはもちろんのこと、そうではない人物たちのことも細かく描かれているので、自分もその世界にいるような、また、その世界に行きたいと思わせてくれる作品です。
主人公白雪の飾らないまっすぐな性格が周りのたくさんの人たちの心を鷲掴みにしていき、私もしっかり掴まれました。ヒーロー役のゼンも、熱い信念を持ち一国の王子でありながらも飾らないさっぱりとした性格が周りを魅了しています。成長物語とともに2人のラブストーリーも展開されていきますが、ゆっくりと時間をかけてお互いを尊重し大切にしていることがわかります。こんな風に愛されたいし、愛する人とこんな関係を築いていきたいと思わせてくれる2人です。