日本漫画史上最高のクオリティ、休載中も話題にあがり続ける名作
この作品は、主人公のゴン・フリークスが、最高のハンターと称される父親、ジン・フリークスに会うため、父親の後を追うようにハンターを目指す物語。
ハンターハンターという作品の面白さを、キャラクターとストーリーに分けて解説していく。
まずはキャラクターについて。キャラクター一人一人の考え、心理、目標や行動基準など、そのキャラクターを構成するものが、作画やセリフなどを用いて、きっちりと描写されている。そのため、キャラクター像がブレず、なおかつ魅力的なキャラクターに仕上げられている。また、ヒーローの考えは全て正義、悪役の考えは全て悪ではなく、清濁併せ持ったものこそ人間であるというシーンも、キャラクターの魅力を引き上げている。
次にストーリーの面から魅力を解説する。ハンターハンターという作品は、章ごとに物語として進めたいことと、作者が描きたいことが設定されている。物語として進めたいことで大きくストーリーを見ると、主人公の紹介、目指すものとその動機、他のキャラクターを増やし、それらのキャラクターを掘り下げ、そしてキャラクターの修行編を経て次の章へといったように、王道の少年漫画のストーリーであることは間違いない。しかし、その王道ストーリーをなぞりながら、作者が描きたいことを入れることで物語に深みを持たせている。また、ストーリーの中に伏線が多く張られており、その伏線をめぐって、休載期間であったとしても考察が多く交わされていることからも、この作品の人気、面白さが伺える。