泣ける
ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、心理学の「ミラーリング」をテーマにしたような物語だと思います。
戦争で自分の心がわからなくなったヴァイオレット・エヴァーガーデンは、周囲からの関わりを得て、ギルベルトの残した記憶と重ね合わせて少しずつ体験的に心というものを学んでいると思いました。戦争という悲しみの中で生きることに対して、生きることを評価するのではなく、「さみしい」「家族を失う」という、その悲しみといったマイナスな面を共有して見えない心を探っていくシーンが多く、泣ける場面がたくさんありました。
ただの戦争の物語ではなく、愛する人であるギルベルトのために児童手記人形(ドール)として働く自分を「道具」のように認識するヴァイオレット・エヴァーガーデンが12話~13話で「愛してる」という意味について理解し、ギルベルトに手紙を書くシーンは号泣です。
この漫画・アニメで「かなしみ」や「さみしい」という気持ちに寄り添うことで、自分の「かなしみ」や「さみしい」といった感情や自分の心の傷に気が付くことで成長することの大切さを知りました。全体的にマイナスな感情について自分では気が付いていないことも多いんだなあと気付かされます。