呼吸すら忘れさせる、ジョーカー。
言わずと知れた名作「ジョーカー」。
バッドマンのシリーズに登場するヴィランであるジョーカーを主人公に作られた映画です。
主演はホアキン・フェニックスで、監督はトッド・フィリップスが務めました。
吹き替えは平田広明さん。
冒頭でホアキン・フェニックスの圧倒的な芝居に引き込まれていきます。
構成もしっくりくるもので、劇中でかかる曲やカメラワーク、背景やセットに至るまで細かく見ようとすれば何時間あっても足りないほど、拘り抜かれた作品です。
精神的な病を抱えながら、とても生きにくい世界で生きていかねばならない苦しさ。
足を何かにずっと絡め取られて身動きが取れないような感覚を、観客までもが感じるような空気。
見始めたならば、終始引き込まれ続けるでしょう。
一発撮りの箇所や、階段のシーンは映画史に残る名場面となりました。
滑り落ちるように、落とされるように、ジョーカーが始まっていく姿は、息するのを忘れるほどです。
ある種の終わりからの始まりへ向かっていくジョーカーがラストシーンで観客に見せたものとは…。
賛否両論を生み出した作品ですが、必見です。
たくさんの賞も受賞しており、アカデミー賞では主演男優賞ほか11部門もノミネートされるほど。
興行収入も言わずもがな、大ヒットしました。
経験したことのないドキドキを感じたければ、見るべし!です。