青楼オペラ

青楼オペラ

『青楼オペラ』は、小学館の『ベツコミ』にて2015年2月号から2019年12月号まで連載された、桜小路かのこによる漫画作品である。江戸時代の吉原遊郭を舞台に、過酷な運命に立ち向かう元武家の少女と、謎多き高利貸しの若旦那が繰り広げる愛憎と復讐の物語である。
物語の主人公・永倉朱音(ながくら あかね)は、かつては平穏な武家で暮らす生真面目な少女であったが、ある日突然、自宅が謎の賊に襲撃されて最愛の両親を失い、実家も取り潰されるという悲劇に見舞われる。両親が殺害された事件の裏にある真実を暴き、親の仇を討つことを誓った朱音は、有力者が集まる吉原で情報を集めるため、自ら最高峰の遊郭「曙楼」へと身を投じる。楼主や内儀の配慮により、曙楼の頂点(お職)に君臨する最高位の遊女・朝明野(あさけの)のもとで仕込まれることになるが、朝明野は彼女を冷たく突き放し、今すぐ自力で客を取ってくるよう無理難題を突きつける。
吉原の街で必死に客を探す朱音は、神社で札付きの高利貸しである近江屋の若旦那・近江屋惣右助(おうみや そうすけ)と出会う。惣右助は初対面でありながら、朱音が武家出身であることを見抜き、強い敵意と皮肉を浴びせる。しかしその夜、客を取れずに戻った朱音の前に再び惣右助が現れ、彼女を大金で身請けしたいと楼主たちに申し出る。

kigun-kigunのレビュー・評価・感想

青楼オペラ
7

少女漫画×サスペンス

少女漫画のドキドキする要素と、謎に迫っていくサスペンス系の要素どちらも含まれている作品です。ただの少女漫画に飽きてしまった人におすすめ。
江戸時代が舞台となっているので、その時代背景なども盛り込まれており楽しめます。
また、主人公達は若いですが、よくある高校や大学が舞台の物語とは違うので、大人の方でも違和感なく読めると思います。

陰謀により両親を殺され、さらに実家が取り潰しになってしまった主人公が、真相を暴くために吉原遊郭へ身を落とし、お家再興を目指す物語です。
主人公は武家の生まれのためか、気が強く薙刀が得意。軽くですが戦うシーンなどもあり、少年漫画が好きな人も楽しく読めると思います。ただ、少年漫画のバトルシーンみたいに生々しい描写はないので、そこは安心。
また少女漫画ではお決まりの、ヒロインを邪魔してくるライバルも、意地悪で可愛くて魅力的。
主人公の強さだけでなく、頭の良さも際立つ結末となっており、最後までよく練られたストーリーだと感じました。

絵が綺麗で見やすいです。
サスペンス要素、少女漫画要素ともに、王道と言えば王道ですが、その両方をいい具合に掛け合わせてあるので、続きが気になり一気に読み進めてしまいました。
桜小路かのこ先生の前作「BLACK BIRD」が好きな人はハマる人が多いと思います。