真夏の方程式

真夏の方程式

『真夏の方程式』とは、2010年から連載されていた東野圭吾の『ガリレオ』シリーズが原作の、2013年公開の日本映画である。監督は西谷弘。夏休みを玻璃ヶ浦の川畑(かわはた)家で過ごすことになった柄崎恭平(つかさききょうへい)は、仕事で来ていた湯川学(ゆかわまなぶ)と出会う。しかし同じ時期に玻璃ヶ浦に来ていた元警視庁の刑事が遺体で見つかったことにより、川畑家が抱える秘密が次第に明るみになっていく。この物語は海を臨む美しい町で湯川が少年とともに事件解決に進む様子と、血を超えた家族の愛が描かれている。

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真夏の方程式
8

ガリレオシリーズ劇場版第二弾!子供嫌いの湯川が少年と交流?!

帝都大学教授の湯川は、乗っていた電車内で「ケータイの電源を切れ!マナーだろ!」と迫る老人と「電源は切れない」と拒む少年、恭平が揉めだしたところに「アルミホイルに包めば、電源を切らなくても電話はかかってこない」と仲裁する。玻璃ヶ浦という海辺の町に着いた湯川。海底資源開発の説明会に専門家として招かれていたのだ。
説明会で反対派の住民、川畑成実に出会う。湯川の宿泊先の旅館「緑岩荘」の経営者夫婦の娘であり、電車で出会った恭平のいとこでもあった。湯川は旅館で恭平と再会し、「博士は成実ちゃんの敵なんでしょ?」と話しかけられ、「非論理的だな。」といつもの調子で返す。科学は真理を追求する地図だと淡々と説明する湯川に「科学って理科なんでしょ?理科って嫌いなんだよね。」と恭平は興味なさげだ。その後、湯川は地酒を飲むために居酒屋へ、恭平は緑岩荘の主人でおじの川畑 重治と花火を楽しむために庭に向かい、それぞれの夜を過ごしたのだった。
翌朝、緑岩荘のもう一人の宿泊客、塚原という男性が旅館近くの堤防で遺体となって見つかる。実はこの塚原、前日の夜に旅館で重治の妻、節子に刑事をしていたと告げ、仙波英俊のことを尋ねようとしていたのだった。明らかに節子は動揺していたが、物理以外に興味のない湯川はその様子に全く我関せず。しかし、恭平は事件に興味を持ち、湯川に話しかけてくるのであった。恭平がふと漏らした、「海の中を見てみたい」の一言を聞き逃さなかった湯川。「だから地図が必要なんだ」と何やら材料を買い込んで、旅館に戻ってきたところへ、警視庁管理官の非公式の命を受けた岸谷刑事がやってきて、またしても意に反して事件に関わることになってしまう。
湯川は事件の真相に辿り着けるのか?そして理科嫌いの恭平に科学の魅力を伝えることができるのか?テレビシリーズや前作でも見せなかった少年と交流する湯川の姿にも注目だ。