無償の愛情はあっても無償の友情は存在しない
第2ゲーム「陰口スゴロク」によって、メンバーのさまざまな秘密が暴露されてしまいます。陰口を書いたのは誰なのか疑心暗鬼は広まり、これにより友人の仲が崩壊しそうになっています。また、それだけでなく女子メンバーの沢良宜と心木は2人とも主人公が好きで、その女子メンバーの一人である沢良宜を主人公以外の男子2人が好きということも、さらに歯車を乱す要因になっています。
ここで印象的だったのは、運営側の1人が「無償の愛情はあっても、無償の友情は存在しないのよ」と言ったセリフです。たしかに、その通りだと考えさせる言葉でした。
そして、今回の最大の暴露と思われるのは「心木は中学時代に援助交際をしていた」というものです。大人しそうなキャラクターだからこそ、私も驚きましたし、このような暴露は異性、特に好きな異性に知られることは苦痛でしかありません。バレたあとの心木の動揺ぶりも理解できます。しかも、この事実を話したことがあるのは沢良宜だけ。そのことで、裏切り者が沢良宜ではないかということが表面的になります。しかし、これはミスリードだということが後半で分かります。
このアニメの面白さは裏切り者と思った人物が実際は違ったりすること、物語が進むにつれて、視聴者も誰が裏切り者なのか分からなくなっていくことにあると思います。視聴者自身もゲームの展開に巻き込まれてしまうのです。そして、物語の中にちりばめられた伏線に対して、いろいろ考察していくのも楽しい作品だなと改めて思いました。主人公が闇を抱えているのも垣間見られるので、その点も気になるところです。アニメが進むにつれ面白くなってきて、人気も上がってきているので、ますます展開から目が離せません。