九龍ジェネリックロマンス

九龍ジェネリックロマンス

『九龍ジェネリックロマンス』とは、眉月じゅんが雑誌『週刊ヤングジャンプ』(集英社)に2019年49号より連載中のSFラブストーリーである。物語の舞台は、近未来の香港に存在する「第二九龍寨城」。その上空には建設中のコロニー「ジェネリック地球(テラ)」が浮かんでいる。不動産会社に勤務する過去の記憶を持たない女性・鯨井令子が様々な秘密に翻弄されていく中、先輩の工藤発との恋愛模様を描く。恋愛漫画でありながら、SF要素やミステリー要素が混じっているのが本作の魅力となっている。

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九龍ジェネリックロマンス
10

不意をつかれる

香港の不動産会社で働く男女2人のラブストーリーです。
レトロ感漂うどこか懐かしさを感じる雰囲気、日本で言うトレンディードラマのような印象を受けます。
主人公は鯨井玲子という女性、容姿端麗でナイスバディの持ち主、色気たっぷりの見た目から男性ファンを獲得しそうです。
登場人物が少なく1巻では数える程の人数しかでてきませんので、物語の展開が遅くゆったり落ち着いて読むことができます。
主人公が恋心を寄せる発は、年上女性から好かれそうなキャラクターで、親近感がわきます。
「なんだ、普通のラブストーリーか」と思った矢先、1巻の最後のページをめくった瞬間から急展開します。
よくあるラブストーリーから最後のページをめくった瞬間いきなりミステリーが始まり、目が離せなくなり、急いで2巻を手に取り、読む手が止まらなくなります。
どういう事?主人公は誰?主人公が恋をしている相手は誰?この世界は何?と登場人物全員が謎な存在へと一気に変わります。
タイトルにあるように「ジェネリック」という言葉がキーワードとなります。
本物とジェネリックが存在する世界で生活する人々、誰が何のために造り上げた世界なのか、何か判明しても同時に新たな謎が出てくる新感覚SFファンタジーミステリーです。