スリラー映画のクラシック!怖い中にも人のあたたかさを感じます
原作はトマス・ハリスの小説で、邦題は小説も映画も同じです。
「観たことはないけれどタイトルは知っている」という人も多いのではないでしょうか。
「観たことがない」という人は、きっと「怖い映画」というイメージがあり食わず嫌いになっているのかもしれません。
確かに、羊たちの沈黙はスリラー、あるいはサスペンス映画となっています。
パッケージも予告編も暗い雰囲気があり、いかにも「何か怖いことが起こりそう」ですよね。
けれども、ぜひ「怖い」という先入観を捨てて一度は見て欲しい映画なんです。
物語は、凶悪犯の捜査に行き詰ったFBIが訓練生を使い、元精神科医の殺人鬼レクター博士にアドバイスを乞うというもの。
レクター博士は最初、訓練生を試すような態度でしたが、やがて牢の中からでも的確なアドバイスを与えてくれるようになります。
そして、アドバイスの見返りに訓練生の過去に関わる質問を行い、トラウマを引き出そうとするのですが…。
レクター博士を演じた、アンソニー・ホプキンズの静かな狂気を秘めた演技力に背筋が凍ります。
原作がある作品ですが、映画としてストーリーがきっちりとまとまっている作品です。
鑑賞後には、なぜが胸の奥がじんわりと温かくなってくる…。
「サスペンス映画なのにそんなことあるの?」と思った方、ぜひご覧になってみてください。