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ギロちんに萌える?
人気ライトノベルが原作のコミック版。
民衆の反乱で処刑されたはずの皇女ミーアが、12歳の少女に逆戻り。今度こそ断頭台を回避しようと奮闘するストーリー。
ミーア自身は、あくまでも自分の処刑を回避しようと画策し、行動します。
しかし、ナゼか周囲は勘違いの連続。知らぬ間に「帝国の英知」とまで呼ばれるように?
そんなミーアと、彼女を取り巻く人々のすれ違いが様々な展開を生んで行きます。そのすれ違いがギャグテイストで、「処刑回避」という重いテーマながら、何所か微笑ましく読む事が出来ます。
前世では「わがまま姫」と呼ばれていたミーア。
わがままだった事は間違いないのですが、中には悲しいすれ違いもあり、読み進めて行くと前世でも決して悪人ではなかった事がわかります。そうして過去を悔やむシーンでは、思わず感傷的になる事も?
様々なキャラクターが登場しますが、中でも注目は断頭台を擬人化したギロちん。使用目的に反したゆるキャラぜんとしたギロちんは、マスコットキーホルダーになるほどの人気。不意に登場するギロちんを見付けるのも、一つの楽しみでしょう。
ドタバタあり、恋愛あり、シリアスも少々。
「果たして断頭台は回避できるのか?」とドキドキするよりも、まさしくライトに読める作品です。