読書好きなら読んで損なし!
ライトノベル原作で、アニメ化もしている作品『本好きの下剋上』。
いわゆる異世界転生ものではあるものの、世界観がしっかりしていて、どのキャラクターも引き立っているのがこの作品の魅力です。
図書館司書への就職が決まっていた女子大生の主人公は、地震によって倒れてきた本棚によって死亡。
異世界で、5歳の少女マインとして転生しました。
よくある転生してすぐ無双、という状態にはなく、貧乏で不潔で病気がちな少女への転生でした。
主人公の性格は一言でいえば重度の本オタク。
本のことしか考えておらず、序盤はもしかしてイラっとしてしまうかもしれません。
ですが物語が進むにつれて家族の絆や友情。魔法の学校への入学。貴族の差別など、語り尽くせないほどの見所が出てきます。
現代社会にもあるような問題を描いている部分もあるので、大人も子供も楽しめる作品なのは間違いないです。
主人公マインに魅力を感じなくとも、周りに魅力的なキャラクターで溢れています。
マインの家族であるギュンター、エーファ、トゥーリを始め、いつもマインの暴走を止めてくれる親友のルッツ。
次々とアイデアを出すマインを繋ぎとめようとする、商人ベンノ。
魔力の暴走によって入ることになってしまった神殿。そこで出会うマインの保護者のような存在フェルディナンド。
どんな立場になっても、大切な人を守り、アイデアをどんどん出し、本が好きすぎて暴走するマインの活躍に読み進める手が止まらなくなるはずです。