スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム / Spider-Man: No Way Home

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(Spider-Man: No Way Home)とは、アメリカで人気のマーベルコミック『スパイダーマン』をベースとした、2021年公開のスーパーヒーロー映画である。
本作のスパイダーマン映画は、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)製作作品としては3作品目となる。
前作『スパーダーマン:ファー・フロム・ホーム』で倒した敵・ミステリオにより、正体をばらされ世間を騒がせることとなったピーター(スパイダーマン)。周りの人間を混乱に巻き込んでしまい追い詰められたピーターは、何とかこの事態を解決するため友人のドクター・ストレンジに助けを求める。ストレンジは人々からスパイダーマンの正体に関する記憶を消し去るという禁断の魔術を使うが、その魔術の失敗によって多次元宇宙の扉が開いてしまい、ニューヨークの街に様々なヴィランが押し寄せて、街の人々に危機が迫る。
シリーズの集大成とも言える壮大な物語が描かれる本作は、日本のみならず世界中で大ヒットを記録した。

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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム / Spider-Man: No Way Home
10

思わぬ展開にビックリ

マーベル作品の一つに『スパイダーマン』と言う作品があります。アメコミヒーローである蜘蛛をモチーフとした『スパイダーマン』は実写映画で多くのシリーズを出しており、2002年トビー・マグワイア演じる『スパイダーマン』シリーズ、2012年アンドリュー・ガーフィールド演じる『アメイジング:スパイダーマン』シリーズ、そしてマーベル・スタジオが送るアベンジャーズに登場するトム・ホランド演じるスパイダーマンのシリーズとなっております。それぞれのシリーズの登場人物は共通しておりますが俳優は別々になっており、各俳優の演技の違いを見るのも面白いかもしれません。

さて、今回おススメしたいのは『アベンジャーズ』に登場したスパイダーマンの『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』という映画になります。この映画は『アベンジャーズ』に登場するスパイダーマンにスポットを当てた映画となっており、三作品目の映画です。
1作目はスパイダーマンがどうしてアベンジャーズに加入したかを描き、2作目は敵によって秘密にしていたスパイダーマンの正体がピーター・パーカーであると世界中に暴かれてしまう。

この3作目は正体がバレて周囲から理不尽な仕打ちを受け、それを何とかしようとアベンジャーズにいた魔術師Dr.ストレンジに、魔術で民衆の記憶を操作してスパイダーマンがピーターであることを忘れるようにお願いします。
しかし、魔術は失敗。代わりに平行世界からスパイダーマンを知っているヴィラン(敵)達、ドクターオクトパス、グリーンゴブリン、リザード、エレクトロ、サンドマンが彼の元にやってきて襲ってきます。何とか脅威を取り払うことができたピーターは元の世界に戻そうとしますが、ヴィラン達の現状を聞いてこのまま戻せば彼らが死んでしまうことを知ってしまい、それを何とかしようと彼らがヴィランとなった要因を治療して元の世界に送り返そうとします。
しかし、グリーンゴブリンの策略によってそれも失敗。何とかなると思っていたヴィラン達も手を差し伸べてきたピーターの手を振り払い、それぞれまた暴れ始めてしまいました。
そして、唯一の家族である叔母を殺されてしまいます。途方に暮れたピーターは行方をくらまし、友人のMJ、ネッドはDr.ストレンジの魔道具を使って空間と空間を繋げるゲートを使ってピーターを探そうとします。
しかし、ゲートから現れたのはトビー・マグワイア演じるスパイダーマンのピーター(通称ピーター2)と、2012年に公開された『アメイジング:スパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールド演じるピーター(通称:ピーター3)なのでした。
MJとネッドはそんな別世界から来たピーター2人を連れて自分たちの友達であるピーターを探し出し、説得、そして三人のピーターで協力してヴィラン達を治療して元の世界に戻すために戦うことになりました。

同一タイトルとは言え、別の作品からの共演。しかも、当時の俳優をそのままの起用しており、過去作を知っている人からすれば歓喜物でしょう。もともとマーベル作品の世界観は宇宙規模の脅威に対して戦うヒーローを描いているので、何でもアリ。平行世界を題材した世界観ならではの俳優起用だったと思います。
それ以外にも意外な登場人物などもおり、この映画を見た人は熱狂するでしょう。